現代ロシア陸軍の指揮管理の基本事項について非常に巧くまとめた論文の紹介です。
 タイトルは『ロシア流戦争手法 - ロシア陸軍における軍部の構造、戦術、近代化』となっています。軍部全体の人事組織や階級章、兵器の説明から分隊~旅団までの基本配置なども図示されています。各項目の詳細部には深く立ち入るものではありませんが、総括して視る英語版ハンドブックとして良いものとなっています。

原題】:The Russian Way of War - Force Structure, Tactics, and Modernization of the Russian Ground Forces
公開】:2016年
発刊部署】米陸軍調査センター外国軍事研究オフィス(Foreign Military Studies Office)

 下記軍事サイトの書籍説明文と各著名専門家コメントが最も端的に本書を表現しています。
https://www.mentormilitary.com/The-Russian-Way-of-War-Ground-Forces-Tactics-p/gra-rwow.htm

「強大なるソ連陸軍はもういない。チェチェンで出くわした無謀なるロシア陸軍ももういない。今あるのは近代化され、より人的に洗練され、核兵器脅威下でマニューバ戦闘のためによりよい装備を持ちよりよいデザインを為されたロシア陸軍である。この本はユーラシアの強大国の戦術、装備、軍部の構造、そして理論的基盤についての資料となるだろう。」

 英国のCharles Dick戦闘研究調査センター前所長、モスクワの軍事科学教授Vadim Kozyulin博士、Ruslan Pukhovモスクワ戦略&技術研究センター所長らが賛辞を送っていますが、どれもソ連崩壊後と現在のロシアのギャップを埋める、2008年からの改革の成果を反映した現代ロシア軍についてのここ10年で最もまとまった本であるという趣旨です。ソ連分析の専門家として高名なD.M.Glantz大佐は本文にもまえがきを送っています。
 本文の大半はロシア政府が公開している複数の軍事資料を図含め丁寧に英語化(図はほぼそのまま)して整理していると思われます。
戦術核攻撃_敵予備へ_1988
 以下にはその一部を図を中心に紹介し、おおよそ本書の雰囲気が伝わればと思っています。文章翻訳などはしておらずメモ書きだけですので、きちんとした説明が為されている原本をどうかご参照ください。

 あとロシア式の戦況図と兵科記号を覚えるのに役立つ気がします。ロシア式戦況図が好きなんで同志が増えてほしいです。
___以下部分的抜粋紹介________________________

人事システム、構造_p.2~59

 p.59までは現代ロシア陸軍の基盤概念についての説明である。各項目の詳細説明ではなく概要と代表例のみを示している。組織図や顔写真まで載せられており、階級章などもある。

(この2つの章は省略)
ロシア軍の各編制の最大人数_2010年代

【例】
 砲撃公式と計算表
100㎜または120mm砲あるいは120㎜迫撃砲の場合。
砲兵計算表公式_例

Si = 目標範囲(単位ヘクタール)
Ni =口径iの 砲(迫)の割当量
ni(t) = 1分あたりの砲撃ラウンド数。口径iの砲1門の持続的砲撃数速度
mi = 1ヘクタールを破壊するのに必要なラウンド数

【計算例】
 18門の砲の1個砲兵隊(砲打撃1回あたり7分コース)が割り当てられた。その砲は1門あたり1分間に25ラウンド発射できる。1ヘクタール破壊するのに80ラウンドかかるとする。すると上記公式に当てはめ、1分当たり5.6ヘクタールを破壊ターゲットとできる。
計算例_砲撃範囲
 計算表を使い算出する場合は以下。
砲兵計算表_例
【計算例:
 122㎜榴弾砲を12門揃え、15分間砲撃する。その場合は表の赤線のように算出され、33ヘクタールが破壊可能範囲となる。また、かかる砲弾数は600発である。

【計算例:
 122㎜榴弾砲を12門揃え、20ヘクタールを破壊したい。その場合は青線のように算出され、7分間砲撃を持続させることが必要になる。また、かかる砲弾数は300発である。

【計算例:
 100㎜カノン砲で、7.2ヘクタールを破壊したいのだが許容砲撃時間は10分である。その場合は緑線のように算出され、36門揃える必要がある。砲弾数は1800発である。

大隊戦術グループとミッションコマンド及び作戦術との関連性

抜粋翻訳作成。長いため別記事
リンク→【大隊戦術グループ(BTG)に関連するミッションコマンドと作戦術】
http://warhistory-quest.blog.jp/20-Feb-22

兵科記号

※資料の最後(一部途中)に添付されているものですが、序盤に掲載しておきます。
【兵科記号(軍隊符号)と軍事略語】で紹介しているものです。
リンク↓

http://warhistory-quest.blog.jp/18-Oct-09
兵科記号_大隊~分隊

ロシア軍事シンボル_11
ロシア軍事シンボル_7

防御

 防御の目的は次の4つ。
・優勢な敵の攻撃をそらすこと
・敵に最大損失をもたらすこと
・重要地点、目標、地形の保持
・攻勢実施のために好ましい状況を作り上げること

(略)

防御の形態

・陣地:これは目的をより完全に達成する主要な防御形態である。準備された防御陣地を強固に保持することによりこの防御は敵に最大損失をもたらす。

・マニューバ:この防御の狙いは時間を得て自軍戦力を保持しそして敵に損失をもたらすことである。この防御は連続的な諸防御戦闘、事前の計画、そして防御の縦深に渡って展開する梯団によって実行される。短い各反撃が警戒ゾーンでの防御を増大させる。

 【マニューバ防御の形式
 ・マニューバ部隊は主攻軸での敵の突破を防止するために、脅威を受けているエリアでの攻撃を防ぎ、自軍への側面攻撃の脅威を排除し、敵軍の側面や境界部を活用する手段を備える。
 ・敵の突破を撃退するため、敵の大規模空爆と精密爆撃に起因する自軍防御の間隙を埋めるように、準備された射撃線で運用する第2梯団(予備)のマニューバである。
 ・不可欠な敵編制に対し打撃と火力投射を行うマニューバである。
 ・敵戦車による突破を防ぐために脅威を受けている軸に対して、対戦車砲兵隊と対戦車誘導ミサイル部隊、攻撃ヘリ、対戦車予備部隊そして障害物担当移動分遣隊により実施されるマニューバである。
 ・予備または第2梯団の部隊によって実施される対空挺/空中強襲のマニューバは、攻撃ヘリと同様に敵空中強襲を撃滅することを目的とする。

(略)
 以下図のみ一部抜粋。

攻撃方向_正面_側面_多角縦射
< 自動車化歩兵分隊の攻撃方向パターン >
※正面、側面(縦射)、多角縦射

分隊射撃レンジカード
< 自動車化歩兵分隊のレンジカード >
※分隊長が準備し使用する。間隙やかぶってしまっていないか射撃場所をチェックする。実際にいる位置が実線、移動した場合に配置につく箇所を点線で表記する。

防御における1個自動車化歩兵小隊の配置
< 防御における自動車化歩兵小隊_大隊全体の中での配置 >


防御における自動車化歩兵小隊
< 防御における自動車化歩兵小隊_小隊の詳細配置例 >
※2~3個分隊が前方に展開し、通常360度防御のために代替の陣地を作っておく。BMPなどは主要または代替攻撃位置につくか、あるいは中隊の車両予備の所へ下がる。

防御における自動車化歩兵小隊の位置_森林ラインの場合
< 防御における自動車化歩兵小隊の配置_森林ラインの場合>
※掘った箇所に戦車を小隊の支援用に配置し、さらに2か所の代替攻撃位置を作る。(点線箇所)


防御における自動車化歩兵小隊の3つのバリエーション
< 防御における自動車化歩兵小隊の3つのバリエーション>
※1つ目=3個分隊を前進位置。2つ目=2個分隊を前進位置で1個をその後ろに。3つ目=3個分隊が前進位置でかつ右翼鈎型陣形で側面攻撃防止。3つとも代替位置を準備し360度防御できるようにしている。2つ目と3つ目は加えて中機関銃とAGS-17自動擲弾銃の増強を受けている。


防御における小隊の射撃計画_他小隊との間隙含む
< 防御での小隊の射撃計画の例_他小隊との間も含む 
※図示されているのは第2小隊。小隊の強化点は分隊射撃位置、小隊指揮監視ポスト、支援火器、戦闘車両の運用位置などを含む。各小隊強化点との間隙は300m、分隊位置間では50m以下とすること。この場合は戦車が小隊間に配置されている。基本的に1つの射撃地点から2本の実線矢印をひき射線境界範囲を示し1本の点線矢印で追加変更射線で表現する。

__中隊___________________________________________


防御における自動車化歩兵中隊+1個戦車小隊の第1梯団の典型例
< 防御における自動車化歩兵中隊+1個戦車小隊の第1梯団の典型例 
※第1歩兵中隊は3個歩兵小隊+1個戦車小隊で、予備に第2歩兵中隊の第3小隊が充てられている。中央に敵攻撃先頭を引き付け弧形の陣地から多角的射撃で撃滅する計画。


防御_自動車化歩兵中隊の陣地バリエーション例
< 防御における自動車化歩兵中隊の大隊内における配置バリエーション例 
※後背または側面にいる分遣隊が後退時にスクリーンを提供するために使用されている。

防御_自動車化歩兵中隊_第2梯団
< 防御における自動車化歩兵中隊の詳細配置例_第2梯団にいる場合 
※3個歩兵小隊編制で1個戦車小隊が付属。ある大隊における第2梯団での防御を示している。

防御_自動車化歩兵中隊_距離の基本例
< 防御における自動車化歩兵中隊の各距離の基本例 

防御_自動車化歩兵中隊_射撃計画
< 防御における自動車化歩兵中隊の射撃計画の例 
※中隊の医療および食料配給ポイントが小隊第2梯団位置にはある。この中隊指揮官はATGM、戦車主砲、BMPおよびマシンガンの射線をひいている。

______大隊_______________________________________

 大隊の防御は次から編成される。
・第1梯団の歩兵中隊と増強
・第2梯団の歩兵中隊または予備小隊
・大隊指揮官によって統制される火器(大隊砲兵、迫撃砲中隊、対戦車小隊、自動擲弾銃小隊、対空小隊)
・車両グループ
・伏撃チーム

 各中隊の強化地点は前線及び縦深にわたって接続され火器と障害物の統合的システムを有する。
 主要、代替、一時的、それぞれの位置を準備しておく。砲兵、戦車、歩兵戦闘車両、その他火器用。
 3~4の塹壕をと各中隊強化点を有し、砲兵やその他火器は大隊指揮官の統制下で有機的に機能させる。車両の集結および射撃地点も準備すること。
 中隊強化地点間の間隙は1000m以内、小隊は300m以内に収めること。
 大隊規模の防御において、前進位置の先端に最初の塹壕は作成、そこから400~600m離して第2塹壕を施設。第3塹壕は600~1000mを第2塹壕から離す。第4塹壕は400~600mを第3塹壕から離す。

防御_自動車化歩兵大隊の旅団内での配置例
< 防御における各自動車化歩兵大隊の旅団内での配置例 


防御_自動車化歩兵大隊_距離
< 防御における自動車化歩兵大隊の距離 

 大隊指揮官は次の事を考慮しておくこと。
・第1梯団の各中隊の計画
・第2梯団の各中隊の計画
・予備の集結および強化地点。任務計画
・車両グループの攻勢、集結、必要時間、射線
・大隊砲兵と迫撃砲による支援計画
・擲弾銃(AGS-17)の任務計画
・対戦車部隊の計画
・対空部隊の計画
・警戒部隊の計画
・各命令にかかるであろう時間

____旅団___________________________________________
防御_自動車化歩兵旅団_配置例
< 防御における各自動車化歩兵旅団内での各大隊配置例 

 旅団規模での防御の際に塹壕は次のようになる。
・第1塹壕は前進位置境界部に作成。地雷を埋めること。
・第2塹壕は400~600mを第1塹壕から離して建設。前進境界部からの敵アプローチに備え障害物を設置する。
・第3塹壕は600~1000mを第2塹壕から離して建設。直射が第2と第3塹壕の間で可能となるようにする。第3塹壕は反撃に際し脅威に対処するマニューバの開始地点としても使用可能。
・第4塹壕は600~1000mを第3塹壕から離して建設。第3塹壕の陣地は第4塹壕からの火力投射でカバーできるようにしておくこと。

 最初の梯団位置が最も重要であり旅団指揮官はその大隊配置を明確に決定する。
 接続および阻止位置は広く防御縦深にわたって配置しておく。
 予備の集結エリアは旅団防御ベルトの2または3つ目に準備しておく。
 敵戦車が来ると予測される位置に第2梯団の戦車、BMP、BTRなどの火力を集中できるようにすること。戦車大隊は1つ目の強化地点の背後(第1および第2強化地点の中間)に1または2つの即時展開可能な射線を用意。
 1個戦車中隊(またはBMPの自動車化歩兵中隊)ずつ前線の各射撃エリアに配備する。戦車中隊ごとの間隔は1~1.5㎞とし、射撃ラインの全長は5㎞までとする。これは逆襲を実施する際のラインと一致するだろう。
 防御内において逆襲を実施すること。第2梯団の各大隊は敵が進撃し得る軸に対して1~2つの逆襲エリアを計画する。接近経路において逆襲は主要ラインとバックアップラインを持たせ、それらは2~3㎞以内に収める。
 対戦車予備は3~5つ以上の展開ラインを第1と第2位置の中間域で有すること。ATGM部隊は戦線から2㎞以内に配置し、対戦車大隊は5㎞以内とする。障害物担当移動分遣隊は必ず対戦車予備の展開ラインを防護しておくこと。
 旅団司令部は防御前線境界から4~6㎞離して設置される。1~3㎞を離れて、敵の最もありえるであろう接近路を観られるようにしておく。
 旅団後方及びサービスポストは最前線から15㎞以上離しておき、旅団の段列(メンテナンス及びロジスティクス部隊)が配置される。

攻勢

 攻撃とは敵と戦うために戦車やBMPなどにより統合的で激烈な射撃を実施する戦闘フォーメーションの機甲と自動車化歩兵部隊の急速かつ無停止の行動である。

攻撃の際には次の事を考慮しておくこと。
【攻撃のゴール】
 ・敵を撃破すること
 ・重要なエリア(目標)を確保すること

【含有のゴールとタスク】
 ・決定的攻撃
 ・敵防御の縦深へと踏み込む部隊の急速前進
 ・あらゆる手段を用いて敵を撃破すること
 ・人員、武器、戦闘装備そして指定された地形を破壊および奪取すること

【攻撃の形態】
 ・防御中の敵を攻撃
 ・退却中の敵を攻撃
 ・前進中の敵を攻撃(会敵交戦)

攻勢への転移
・直接的に敵と面している位置から攻撃へ
・行軍してから攻撃へ 
攻勢_自動車化歩兵中隊_小隊の位置_砲兵隊あり
< 攻勢_自動車化歩兵大隊+1個戦車中隊 
※敵前線から1~1.5km距離に第1梯団(自動車化歩兵2個中隊でその後ろに防空小隊、擲弾銃小隊、迫撃砲隊)。その後方中央に1個自動車化歩兵中隊、対戦車小隊、1個砲兵大隊(3個中隊)が2~4㎞距離
 このシステムの場所と距離は状況に応じて変化させる。好まれる攻撃の手法は集結地点から行軍して行うものだ。大隊は集結地点から行軍隊形で移動し、行軍中に中隊と小隊の縦隊形へと展開し、それから分隊の攻撃ラインへと向かう。


【敵防御の前進境界への攻撃手法

攻勢_自動車化歩兵大隊_中隊の配置_砲兵含む
< 攻勢_自動車化歩兵大隊の接敵位置からの攻撃 

行軍から攻撃へ各部隊を展開
< 攻勢_行軍から各部隊の展開_展開ラインの基本距離 


___分隊______________________________________
攻勢_自動車化歩兵分隊_徒歩行軍から戦闘横隊へ展開
< 攻勢_自動車化歩兵分隊の徒歩での戦闘横隊への展開 

攻勢_自動車化歩兵分隊_地雷障害陣地越
< 攻勢_自動車化歩兵分隊の地雷障害線を越えての攻撃隊形 

攻勢_自動車化歩兵分隊_車両後方からの展開
< 攻勢_自動車化歩兵分隊の車両後方からの展開 

攻勢_歩兵分隊_支援とマニューバ部隊に分け車両は隠す
< 攻勢_自動車化歩兵分隊の展開後の攻撃 
※兵員輸送車両は分隊の歩兵と武器輸送そして支援のために重要である。射撃グループと車両は掩蔽されるのが望ましい。移動グループは開けた場所を基本的に得る。

___小隊_______________________________________
戦闘タスク

攻勢_自動車化歩兵歩兵_小隊ごとの並び_imediate objective奪取
< 攻勢_自動車化歩兵小隊は当座の目標と更なる前進指向を有する 

※射撃支援グループとの距離は50m以内に保つ。
1個の自動車化歩兵小隊の攻撃隊形は、BMP乗車時は横隊、くさび型、逆くさび型、右または左に斜め梯形となる。戦闘車両同士の距離は最大100mとする。攻撃は乗車しても、降車しても行われ得る。
自動車化歩兵小隊には、大隊または中隊の諸兵科連合予備が1.5~2㎞第1梯団中隊の後方にいて準備を整えている。
攻勢_小隊員の兵科記号
< 兵科記号 >

攻勢_自動車化歩兵小隊_歩兵展開済前進
< 攻勢_自動車化歩兵小隊の攻撃展開と距離_車両も戦列内のケース 

攻勢_自動車化歩兵小隊_降車展開
< 攻勢_自動車化歩兵小隊の降車からの攻撃展開 
※8人分隊編制(4人が射撃、2人が異動、2人が車両)

攻勢_自動車化歩兵小隊_乗車中
< 攻勢_自動車化歩兵小隊の乗車時の戦闘隊形の例 

攻勢_自動車化歩兵小隊_地雷原突破
< 攻勢_自動車化歩兵小隊の射撃グループ攻撃下での地雷原突破 

___中隊___________________________________
攻勢_自動車化歩兵中隊

< 攻勢_自動車化歩兵中隊の基本隊形と距離 
※戦車小隊を先頭としている。

 第1梯団中隊は当座の目標および更なる前進指向を有している。敵の第1梯団小隊強化点を破壊しその地点を支配下におくことが当座の目標である。そして更なる前進方向は大隊の当座の目標を達成するための支援となるだろう。

 第2梯団中隊の当座の目標は第1梯団中隊の戦闘が完了しているかで変わる。第2梯団中隊の更なる前進指向は旅団の続く目標を達成する支援となるだろう。

 攻勢は指揮統制のシステムと火力投射の戦闘隊形システムが必要となる。
 中隊の戦闘編制は基本的に1つの梯団から成っている。状況により1個中隊全体~1個小隊までその戦闘編制は変化する。
 中隊の戦闘編制は1つの第1梯団、1個の諸兵科連合の予備、付随する砲兵のサブユニット、中隊指揮官に直接的に統制される武器からなる。
 攻勢時、中隊は横隊、くさび型、逆くさび型、右または左に斜め梯形の陣形を展開する。第1梯団は面する敵を撃破する、当座の目標を達成し、予備と共に縦深に渡って攻勢を発展させることを任務とする。基本的に1個中隊は2~3個の小隊および増援から構成される。諸兵科連合の予備は1個小隊から成り、攻勢時に中隊の第1梯団の1.5~2㎞後方で準備を整えておく。

 中隊は戦闘直前フォーメーションを敵位置から1~3㎞地点でとり、その小隊は中隊行軍縦隊形から小隊縦隊形へと展開する。各小隊隊列は150~300m離れている。この戦闘直前フォーメーションは速度、散開、柔軟性、火力のコンビネーションをもたらしてくれる。大隊と一緒に動く場合、中隊は異なるフォーメーションを戦術に合わせてとることになるだろう。

 中隊はその小隊の戦闘車両を横隊に展開して戦闘隊形へと移る。敵防御地点から800~1000m手前で戦闘隊形へと中隊はなるだろう。戦闘隊形は火力を最大化するものとする。地形が車両にとって好ましくない場合や敵対戦車防御が強すぎる場合、歩兵小隊は降車して戦闘戦列へと前進する。一般的に降車ラインは敵から約400mほどで、地形が許す限り近づくものとされる。降車後は支援戦車の後ろを続き、BMPなどから火力支援を継続的に受ける。これらの戦闘車両は400m後方、側方、あるいは前進部隊の攻撃ラインの一部として敵攻撃と地形に合わせて前進すること。


_________大隊___________________________

攻勢_自動車化歩兵大隊_戦車小隊と歩兵中隊の配置
< 攻勢_自動車化歩兵大隊の基本戦闘隊形と距離 

 自動車化歩兵または戦車大隊は旅団の第1梯団内において前進することができ、旅団の第2梯団または諸兵科連合の予備に貢献する。前衛や前方派遣部隊、強襲分遣隊、特殊目的分遣隊、翼包囲分遣隊、戦術的航空(または海)上陸分遣隊、そして攻撃部隊の基盤を構築する。

攻勢_自動車化歩兵大隊_基本レイアウト
< 攻勢_自動車化歩兵大隊の一般的レイアウト 

 自動車化歩兵または戦車大隊の迫撃砲中隊及び擲弾銃小隊は大隊指揮官の直接的統制下で、主攻軸への攻撃の支援をし続ける。

 第1梯団において前進する大隊の戦闘タスクは当座目標、次点目標、更なる前進指向が割り当てられる。当座目標は敵第1梯団中隊の強化点を撃破することを通常は含んでおり、それは大隊の攻撃区域の幅に収められている。次なる目標は攻勢を続けること、敵防御をその縦深にわたり撃破すること、敵初期位置を確保しておくことなどである。更なる前進指向は旅団の次なる目標を達成する支援となる。

攻勢_自動車化歩兵大隊_接触戦線からの攻撃
< 攻勢_自動車化歩兵大隊_接触している戦線からの攻撃 

攻勢_自動車化歩兵大隊_行軍からの攻撃
< 攻勢_自動車化歩兵大隊_行軍からの攻撃 
※上図は乗車しながらの攻撃であり、1個戦車大隊+1個自動車化歩兵中隊+工兵小隊が実施している。集合エリアを出立し、大隊から中隊縦隊及び小隊縦隊形へと変化し、それから小隊の戦闘線へと展開する。第3戦車中隊は小隊縦隊形の中では予備として後部を行く。ここには砲兵隊が描かれていないが、1個砲兵隊大隊がマニューバ大隊の支援として割り当てられるのが通常である。描かれている敵の量からすると、2個砲兵大隊が支援にくるのが妥当だろう。
 区域内の敵は1個機械化歩兵中隊+別の中隊所属の2個小隊+1個戦車小隊+2個対戦車小隊である。
 我が方の大隊の当座目標は敵第1梯団機械化歩兵中隊の後方への進出であり、次の目標は敵大隊指揮本部を越えることである。予想され得る敵逆襲は1個機械化歩兵中隊で補強された1個戦車大隊の規模までである。

 下図は降車しての攻撃であり、1個自動車化歩兵大隊+1個戦車中隊が実施している。各戦車と2個自動車化歩兵中隊は完全に戦闘展開し戦列を作り前進する。第3自動車化歩兵中隊は予備として中隊縦隊形で控える。また、大隊所属の迫撃砲中隊しか砲兵隊は描かれていないが通常は砲兵隊が割り当てられる。
 敵防御は強固にほぼ1個機械化歩兵中隊がいくらかの戦車で増強されている。
 当座目標は敵機械化歩兵中隊の後方であり、次なる目標は敵大隊後方エリアへの突破である。予想され得る敵逆襲は増強された機械化歩兵大隊規模の戦力までである。

戦闘編制
 自動車化歩兵または戦車大隊は1~2の梯団からなる。大隊は通常なら敵防御を突破するために2つの梯団を構築する。攻撃時は1つ目の梯団のみを使用し、大隊編制は中隊規模の予備を持つ。

大隊の戦闘編制は次の要素を内包する。
・第1梯団
・第2梯団(または諸兵科連合の予備)
・砲兵部隊
・大隊指揮官直属の部隊及び兵器

 第1梯団は面する敵を撃破、当座の目標を達成、第2梯団と共に全縦深にわたる攻勢を続行するために適用される。この要素は2~3個の中隊及び付属部隊からなる。
 第2梯団は第1梯団の成功を拡張、第1梯団の当座目標及び次なる目標を完遂する補助をし、第1梯団の部隊と交代あるいは増強する。更に敵の逆襲を撃退し敵予備を撃破し、敵の側面と敵第1梯団後方を破壊、目標ラインまで奪取する。それは1個中隊規模までである。
 諸兵科連合の予備は予期していない事態に対応、第1梯団の戦力枯渇、敵逆襲の撃退、敵側面または後方の破壊などに運用される。規模は1個中隊までである。

 自動車化歩兵大隊の第2梯団(または諸兵科予備)は第1梯団中隊展開ラインから1.5~2㎞後方に配置しておく。前進していく場合、第2梯団は小隊縦隊形展開ラインでは、戦闘直前フォーメーションまたは小隊縦隊形を維持すること。第1梯団中隊の後方500m位置で射撃展開をする。

戦闘直前フォーメーション及び戦闘フォーメーション
 大隊は敵前進位置から4~6㎞の距離で戦闘直前フォーメーションへと移行すると想定される。各中隊は大隊行軍列から中隊縦隊へと転換する。それぞれの中隊縦隊は500~800m離隔距離を取るが、戦術的状況に合わせて多様に変化させること。大隊のフォーメーションも敵や友軍の反応、戦闘力、地形や時間と気象によって多様に適応させる。これらの変数がある故に、テンプレート化された展開計画はないのである。

指令受領後の大隊指揮官の指示事項
・第1梯団中隊及び付随する戦車中隊への指示。増強手段、当座目標と攻撃続行方向、集結位置、占拠時間、誰が支援を提供するかなどである。
・第2梯団への指示
・予備への指示
・付属している砲および迫撃砲の各隊への指示。攻撃の準備砲撃の間に破壊するターゲットの割り当て、誰が指定するか、砲撃位置、行軍ルートと移動オーダー、砲撃までの準備時間、離脱などである。
・砲と戦車に直射する対象の指示
・自動擲弾銃部隊に破壊対象の指示
・対戦車部隊への指示
・工兵隊への指示

攻勢_自動車化歩兵大隊_集結エリアでの進軍命令待ち
< 攻勢_自動車化歩兵大隊_行軍指令を待つ集結地点 
※接近路付近にBMPは掘削した壕と共に配置しておくこと。全周を徒歩でパトロールする。

攻勢_自動車化歩兵大隊_基本攻撃展開ライン_戦車中隊有
< 攻勢_自動車化歩兵大隊_攻撃展開基本ライン 
※大隊が集結エリアから離れる前に、砲兵隊は準備砲撃フェイズを開始する。このフェイズは40~50分継続し得るが、全火器が常に砲火を開き続けるわけではない。敵砲兵隊と強化点を抑え込み指揮統制を乱し火力優越を得る試みをしながら準備砲撃は攻撃移動をカバーする。旅団が大隊縦隊形へと移行してから小隊縦隊形へと展開するまでの間、準備砲撃は敵前進位置に集中する。それから砲撃は敵防御の縦深へとシフトしていく。小隊が攻撃ラインにつき分隊隊列へ移行すると、砲撃ラインはゆっくりと前進していき敵第1梯団防御域を通るように砲火が降り注がれる。これは砲撃支援フェイズの始まりである。砲兵隊は突撃部隊の正面と側面の敵へ即座に砲撃する。連続的な砲火集中と弾幕のローリングがこのフェイズの間実施される。おそらくこのフェイズでは砲兵大隊あるいは中隊が各突撃中隊に付随することになるだろう。その区域(大隊の次点目標)内にいる敵中隊の縦深にわたり突撃が継続し、突撃フェイズの砲兵隊の付随が始まると砲兵隊自身も移動を開始する。敵陣地、新たに発見された集結している敵、対戦車兵器、敵迫撃砲と砲兵隊に対して我が方の砲兵隊は支援砲撃を行う。
戦術的マニューバ_自動車化歩兵大隊_展開
< 戦術的マニューバ_自動車化歩兵大隊_攻撃展開基本ライン > 
※わかりやすいため別章【戦術的マニューバ】より抜粋。戦術核の適用箇所が描かれている

攻勢_自動車化歩兵大隊_戦車2個中隊有す_接触時投入
< 攻勢_自動車化歩兵大隊と2個戦車中隊_接触している戦線での突撃 
※3つ目の自動車化歩兵中隊は戦果を増強するために移動すること。
 主攻は通常なら助攻区域よりも攻勢幅が狭くなる。

攻勢_自動車化歩兵大隊_防御陣地または接触時撃退失敗からの展開
< 攻勢_自動車化歩兵大隊_移動接触時の突撃_攻撃への移行 
※ある防御陣地から乗車して移動してきた場合、または行軍が失敗した場合からの攻撃移管

 第1自動車化歩兵大隊+1個戦車中隊+砲兵大隊によって最初は防御を形成している。第1、第2自動車化歩兵中隊によって第1梯団、第3歩兵中隊によって第2梯団をなす。
 敵は1個機械化歩兵中隊+1個戦車小隊が壕を作って対面している。
 いずれの場合でも敵と接触した部隊はそのまま交戦を続ける。既に接触している部隊も攻撃を発起するし、あるいは自軍前進防御部隊の行軍からの攻撃も実施される。いずれにしろ部隊の統制と移動が試みられる。このケースは作戦的奇襲の獲得が難しいため、準備砲撃は非常に厳しいものとなる。

 自動車化歩兵大隊の攻撃は随伴している戦車大隊から2個戦車中隊の増援を受け、同所属の自動車化旅団から第2自動車化歩兵大隊所属の第4自動車化歩兵中隊を増援として送られ実施されている。

 最初のタスクはまず部隊を攻撃のために集結させることだ。夜闇、視界の悪い気象、煙、砲兵の攻撃などに遮蔽されながら部隊は移動する。第1自動車化歩兵中隊(MRC)は北端および現在の第2梯団位置を占める。第4MRCは第1MRCの南につき1つ目の梯団ラインで配置につく。第2MRCは大隊区域の南端に移動集結し、1つ目の梯団ラインで配置につく。第3MRCは元居た第2梯団位置から第2MRCの北(第2MRC移動前に一部が居た位置)にその一部を移動し、1つ目の梯団ラインへと移る。大隊本部と防空中隊は第2MRCの背後に移動、迫撃砲中隊とAGS-17(自動擲弾銃)小隊および対戦車予備はその位置に留まる。

 この大隊は3個自動車化歩兵中隊を並べて攻撃し、戦車大隊は第2梯団となるだろう。もし第1梯団が突破完了に失敗したらそれを第2梯団が完遂する。第1MRCは予備として移動しておく。攻撃に先立って短い準備砲撃(10~25分)が実施される。旅団からの砲撃支援もそこに加わるだろう。攻撃の当座目標は敵防御中隊の縦深である。指揮官は勢いを維持するように努めること。
 敵撃破が完了した後で、通常なら大隊は戦闘前フォーメーションか行軍編制へと移り、遅れのないように移動を行う。もし攻撃が失敗した場合、指揮官は敵を小迂回するか、再度防御をしてからもう一度攻撃を試みるための準備をする。

___旅団______________________________________________

 自動車化歩兵または戦車の旅団はおそらく第1梯団、第2梯団、軍集団や軍団の予備に見られる。一般的に1個戦車旅団は敵主力を撃破するために使用される。通常なら旅団は突破区間で6 km幅までの攻撃ゾーンを割り当てられる。そこでの攻撃の区域は2kmまでである。攻撃時の旅団縦深は10~15㎞。
攻勢_自動車化歩兵旅団_not追撃
< 攻勢_自動車化歩兵旅団 
※敵状況は描かれていない。会敵交戦でも追撃状況でもなう、ロシア軍は側面をとってもいない。

戦闘タスク
 当座目標:敵防御と陣地の第1梯団(旅団または連隊)を撃破すること。縦深は5㎞以内。
 次点目標:敵第1梯団の予備を撃滅することにより攻勢を更に発展させること。縦深は15㎞以内。
 更なる目標:遠方へと進撃し、敵軍集団の師団予備を撃破する。これは軍(軍団)が攻勢初日において課されるタスクでもある。縦深は20~30㎞である。

戦闘編制
・第1梯団
・第2梯団
・諸兵科連合の予備部隊
・旅団砲兵集団(BrAG)
・防空部隊
・対戦車予備
・障害物担当移動分遣隊
・対空中強襲用の予備

 第1梯団は敵防御の第1梯団を旅団の突破区間内で撃破するよう計画される。それから第2梯団と共に攻勢を続行し敵防御の全縦深に渡って蹂躙する。通常は2~3個大隊および増強部隊で構成される。
 第2梯団は第1梯団の戦果を拡張、当座及び中間目標を完遂させる。第1梯団の部隊を再編させ、敵逆襲を撃退し、敵予備を撃破するなどである。攻勢の間、第2梯団の各大隊は第1梯団のラインの後方6~8㎞ほどを移動する。
 諸兵科連合の予備は予期せぬ事態に対応するため置かれる。第1または第2梯団を再編させ、敵の空挺/空中強襲を撃破し、敵の後方や側面を破壊する。

 自動車化歩兵または戦車旅団はその攻勢において旅団砲兵集団(BrAG)を編成するだろう。これは通常は旅団に属する2個の自走砲大隊と1個多連装ロケット(MLRS)大隊で構成される。旅団はおそらく追加で2~4個砲兵大隊を軍砲兵集団(AAG)から攻勢支援として受領することになるし、他部隊も増加されるだろう。

全頭直前および戦闘フォーメーション
 旅団は戦闘直前フォーメーションを持たない。それは組織内の各大隊が旅団行軍から大隊縦隊へと移行する時に含まれるからだ。戦闘フォーメーションの1個旅団が占める区域は通常なら5~8㎞幅となる。けれども戦術的状況によって変化させなければならないし、その変化は多種となるだろう。
 旅団が各大隊縦隊へ別れるのは敵前進陣地から12~15㎞の距離でである。旅団が戦闘フォーメーションとなったと言えるのはその第1梯団各大隊が縦隊へと展開した時である。その後も旅団の第2梯団各大隊は通常は縦隊を維持しておく。
 攻勢に適切な指揮と統制を確保しておくために旅団司令部は前進境界の後ろの設置される。
・旅団司令部=3~5㎞
・前進旅団指揮所=1㎞
・後方予備旅団指揮所=15㎞以上離す

展開ライン
 スタートラインは集結エリアから出て移動を始める所に設定される。大隊が充分な速度の行軍隊列になるに必要な距離として集結エリアから5~10㎞とされるだろう。

 大隊縦隊への展開ライン:敵防御の前進境界から12~15㎞の距離を通常離す。敵砲兵隊の射程外とすること。
 中隊縦隊への展開ライン:敵防御の前進境界から4~6㎞の距離を通常離す。敵砲兵、戦車、ATGMの直接照準砲撃の射程外とする。
 小隊縦隊への展開ライン:敵防御の前進境界から2~3㎞の距離を通常離す。敵携行対戦車火器の射程買いとする。
 攻撃への展開ライン:敵防御の前進境界から600m以上離すこと。敵の主力武器の射程外かつ我が方の部隊が『H時間』までに前進境界へと到達できるようにする。既に敵と接触している戦線の場合は第1塹壕が展開ラインとなる。
 降車ライン:降車して攻撃する場合、敵防御の前進境界へ可能な限り近づいて行う。攻撃展開ラインと一致することもある。

 砲兵隊の支援の下で自動車化歩兵と戦車部隊行動を調整されて行う。その際に友軍の誤射を防ぐために『危険近接距離』が設定される。友軍砲兵隊の砲弾爆発からの距離は以下のようになる。
・降車した自動車化歩兵=400m
・BMP=300m
・戦車=200m

 旅団が行軍から攻撃へと移る場合、全体行軍列は30㎞以上伸びることがある。攻撃の区域は4~8㎞幅(6㎞幅が基本)とし、2~4㎞(通常2㎞)の前線へと集中される。梯団間の距離は5~15㎞深さが通常である。2軸またはそれ以上で移動することが望ましい。もし1つの軸の場合、集結エリアを出立して縦隊から横隊へ展開し攻撃するのに20㎞以上の距離がかかるだろう。大隊は8~12㎞敵戦線から離れて展開し、中隊縦隊へと展開するのは敵から4~6㎞の距離で、小隊縦隊へとなるのは1~4㎞の距離だ。通常の1個大隊の割り当てられる攻撃ゾーン2~5㎞中で攻撃戦線は1~2㎞である。
 敵との接触は旅団砲兵隊の砲火によって振り付けられる。準備砲撃から始まり、敵砲兵隊を発見撃破し、敵前進陣地の破壊へと移る。自動車化歩兵たちは降車して突撃ラインへと移動すると砲火の壁は攻撃する我が方の歩兵の前を敵前進防御の後方へとシフトしていく。旅団が敵防御第1梯団と戦闘する間、砲兵は支援砲撃をし火力優勢を維持しマニューバ部隊が前進するのを容易ならしめる。攻撃が続くと砲兵隊も位置を前進させて旅団への支援をもたらし続ける。
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戦術的マニューバ

(略)
 米軍の戦術マニューバ集と比べるとかなり面白いです。戦術核をマニューバする上でどう使うかも入っています。今後部分的に記事にするかもしれません。


次4つの章もあります。
Branches of Arms
Specialty Branches
Other Tactical Considerations
Russian Military Symbology






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 以上です。
 ここまで読んで頂きありがとうございました。
 もし本資料に対するご意見や他の興味深い資料を教えて頂けるならとても嬉しいです。

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【余談1】
 この米軍のロシア軍分析資料に載っている文や図のほぼ全てはロシア政府が公開しているものです。ロシア語版はわりとよく見かけるので、おそらく日本の対ロシア専門家の方々はそちらの原版を参照されているかと思います。
個人的に英語版資料はまとめとして見やすいのと訳の認識があっているかのチェックに役立つので重宝しています。

【余談2】
 この資料は米陸軍の調査センターである外国軍事研究所(FMSO)が作成したもので、表紙は一応ロシア連邦軍のエンブレムなのですが装飾が一見精緻な軍事専門書籍と思えない見かけをしています。正直最初見かけた時はゲームかなにかと思ってスルーしてしまいました。
 けれども最近のFMSOの中ではこれは大人しめでして…他の発刊レポートはかなり特徴的な表紙です。もちろん副題と内容はどれも真面目です。
この表紙で公刊できる米軍はすごい。
FMSO_Russian Way of War

FMSO_Transforming from a mechanized to informatized ForceFMSO_Cyber SilhouettesFMSO_evolution in the science in China
The Russian Way of War - Force Structure, Tactics, and Modernization of the Russian Ground Forces
The Dragon's Quantum Leap - Transforming from a Mechanized to an Informatized Force
Cyber Silhouettes - Shadows over Information Operations
Decoding The Virtual Dragon - Critical Evolutions In The Science And Philosophy Of China's Information Operations And Military Strategy - The Art Of War And IW