戦史の探求

戦史の情報を整理し探求するサイトです。 古今東西の全てを対象とし、特に戦況図や作戦図に着目しながら戦略・作戦・戦術について思索します。

戦史の作戦図を読み解く際に、軍事シンボルの意味をネットで簡単に確認できるものを紹介しておきます。
基本米軍作成のもので英訳で意味把握となります。WW2用に使っていますが大戦直前~冷戦期には使用可能かと。

ソビエト連邦軍

ソ連兵科記号Handbook on USSR Military Forces Chapter XII_ Maps, Conventional Sign, and Symbols

(TM30-430, War Department Washington,DC, Technical Manual)
http://digitalcommons.unl.edu/cgi/viewcontent.cgi?article=1028&context=dodmilintel
※ロシア語対訳なし
1

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ソ連軍事用語・略語Glossary of Soviet Military and Related Abbreviations

(TM30-546, Department of the Army, Technical Manual)
https://fas.org/irp/world/russia/sovmil-glossary.pdf
※ロシア語対訳あり
3
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ソ連地形図シンボル→ Soviet Topographic Map Symbols 

(TM30-548, Department of the Army, Technical Manual)
http://www.lib.berkeley.edu/EART/pdf/soviet.pdf
※ロシア語対訳あり

ナチス・ドイツ軍

ドイツ兵科記号German Military Symbols 1944

(War Department Washington,DC)
http://maps.mapywig.org/m/m_documents/EN/GERMAN_MILITARY_SYMBOLS_1944.pdf
2
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ドイツ軍事用語・略語German Military Abbreviations 1943

(Military Intelligence Service, War Department)
https://www.leslufteaux.com/images/pratiqueLW/plaque/German%20Military%20Abbreviations.pdf

NATO

NATO兵科記号NATO Joint Military Symbology APP-6(C) 2011
https://www.awl.edu.pl/images/en/APP_6_C.pdf

NATO軍事用語→AAP-06 (NATO) Glossary of Terms and Definitions
2017版が出てます。クリックするとPCに保存されるタイプなので検索してください。

アメリカ軍

米陸軍
ADRP 1-02 TERMS AND MILITARY SYMBOLS
https://www.bits.de/NRANEU/others/amd-us-archive/adrp1_02%282-15%29.pdf

FM 101-5-1 OPERATIONAL TERMS AND GRAPHICS
https://www.pssurvival.com/PS/Military_FMs/FM_101-5-1_Operational_Terms_And_Graphics_1997.pdf
※基本用語の端的な解説と略語、記号の主要部分に絞っているためこれを最初に見た方がわかりやすいかもしれません。

米軍海兵隊
UNITED STATES MARINE CORPS THE BASIC SCHOOL MARINE CORPS TRAINING COMMAND
https://www.trngcmd.marines.mil/Portals/207/Docs/TBS/Operational%20Terms%20and%20Graphics%20WOBC.pdf
学生向けでNATOよりわかりやすく絞られてます。

現代系はおそらく日本語でも充実したサイトあるかと。

旧日本軍

大日本帝国陸軍軍隊符号陸軍々隊符號
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/956386

国会図書館の電子公開リンクです。クリックと逆方向にページ開いてきますのでご注意を。

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 ウィリアマイト戦争の最終盤においてジャコバイト・ウィリアマイト両軍は最も激しい戦闘を交え、文字通りの決戦となりました。その会戦はイギリス・アイルランド史において極めて重大な出来事として知られています。そして本会戦の戦術は野戦での包囲戦術に対し重要な思索を与えてくれています。 
 本拙稿はアイルランドで人々が戦い抜いた終末、オーグリムの戦いについて記述したいと思います。
1691_Battle of Aughrim_片翼包囲と死闘
→【ボイン川の戦い_1690_迂回】の歴史上での続きとなります。続きを読む

 ISIL支配域を奪取するため競うように行われた3勢力の攻勢についてユーフラテスの盾作戦を中心に追っていき、最後にトルコのシリア侵攻において実施された3つの作戦の関係性を振り返ろうと思います。
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関連別拙稿:【オリーブの枝作戦】報道からみるトルコ軍の空爆・砲撃と陸軍の進軍経過
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operation123
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 本覚書はシリア内戦におけるシリア北西域を巡り、2016年1月~2017年2月末まで展開された作戦群の進展について記載します。
 (本が出るのを待っているのですがその間に忘れそうなので覚書を残すというのが目的です。全く詳細では無いのでお許しを。疑問点も多く、シリア内戦の外交変遷を追っている人のご意見を伺いたいのですが…)

 シリア民主軍(SDF)の2方向からのマンビジ攻勢西部アル・バーブ攻勢トルコ軍によるユーフラテスの盾作戦、シリア政府軍東部アレッポ攻勢が覚書の主要素となります。
 これらを複合した進展は極めて奇怪な事象を示しました。

事象

 弱体1勢力の特定領域に対し、他3勢力がより多く自領域を奪取するために同時的に軍事侵攻した。しかし外交等の非武力分野による影響もあり他3勢力同士の軍事衝突が極端に抑えられ、結果としてまるで並んで競う軍事侵攻レースのような形態が現出した。
20161118
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 マニューバにおいて迂回は年月を経るごとに重要性を増し、あるいは重要視されるようになってきています。

 西欧の近世と呼ばれる時代、野戦築城は既に一般化し強大な効果を会戦にもたらしていました。迂回はそれを攻略するための極めて有効な対策手法として戦史に姿を見せてくれます。本稿はその戦例の1つ、17世紀末に行われたボイン川の戦いについて記述しようと思います。
Battle of the Boyne_迂回と包囲 の戦例

 アイルランド史において最も重要な会戦の1つであり、イギリス政治史で議論が近年進むジャコバイト関連ですが軍事面以外は概略となることご容赦下さい。続きを読む

 ドイツ軍の公式資料が電子化され閲覧可能になっています。

 ドイツ国防軍最高司令部(OKW)及びドイツ陸軍総司令部(OKH)及び各司令部が戦中戦前に公式に作成し使用した資料などです。中身は戦争関連の多岐に渡り生産量や敵情、多数の図版(部隊配置図、作戦図、要塞配置図、道路網など)も含みます。
 また、それとは別項目にWW1関連のドイツ軍が保管していた資料も多量にあります。

【※重要】内容物に関し、学術研究以外での使用・転載は基本的に禁止されています。

OKH, OKW等のドイツ軍の公式資料

ロシア・ドイツ共同プロジェクト【ロシア(旧ソ連)文書館に保管されているドイツ資料の電子化

本プロジェクト内におけるドイツ軍関連資料の電子化及びリスト化」のサイトページ
→ WW2リンク
URL :  http://wwii.germandocsinrussia.org/ru/nodes/1-fond-500
→ WW1リンク
URL : http://tsamo.germandocsinrussia.org/ru/nodes/1-germanskie-dokumenty-pervoy-mirovoy-voyny-tsamo-fond-500-opis-12519

文書保管集積元【ロシア国防省中央文書館
(露:Центральный архив Министерства обороны Российской Федерации 略称:ЦАМО РФ 英:Central Archives of the Russian Ministry of Defence)

【WW2トップページ大項目】

・ドイツ国防軍最高司令部(OKW)
・ドイツ陸軍総司令部(OKH)
・B軍集団/中央軍集団
・ヴァイクセル軍集団
・第1~10軍、バルク、ドゥミトレスク、 フレッター=ピコ、 ヴェーラー集団軍の各司令部
・第1~101軍団の各司令部
・ソ連軍偵察情報部のドイツ軍分析資料
・ドイツ国防軍の庶務処理資料

大項目
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