戦史の探求

戦史の情報を整理し探求するサイトです。 古今東西の全てを対象とし、特に戦況図や作戦図に着目しながら戦略・作戦・戦術について思索します。

カテゴリ: 正面攻撃

 帝政ローマは地中海を中心とする大国として君臨し途轍もない業績を達成しました。

 その広大な版図をもたらした一要素、ローマ軍団の存在は戦史の中に膨大な戦例を遺してくれています。
 今回は彼らが突き進んだ北西の果、ブリタニアの戦役で女王ブーディカ率いる反抗勢力と行われたワトリング街道の戦いに関して記述しようと思います。
Street-6
続きを読む

 戦況図紹介です。

 ロシア、というかソ連時代に作成された日露戦争の主要戦の戦況図一覧です。
 日本軍のマニューバについて色々と思う所はありますが、ロシアから見た戦況推移という感覚を知るためには有用かと思います。
 ※元画像大きいのでご注意ください。
1904_日露戦争まとめ

 ナポレオンの最後の戦い、ワーテルローの戦いで彼を破った勝者として抜群の手腕を認められている人物
初代ウェリントン公爵アーサー・ウェルズリー

 ワーテルロー以前にインドで快進撃を続けたことで英国内で彼の名声は確立していました。そして続いて対ナポレオン戦争へ挑みスペインでスルト、ジュノー、マッセナ達ナポレオン配下の優れた将軍を相手に優勢に進め欧州中にその名を知らしめます。
 彼は戦略的には攻勢でありながら、会戦では優位な地形を占め態勢を整え相手を待ち受ける守戦を得意とし慎重なその采配は高い評価を得ています。
 
 ただ勿論ウェリントン公は常に優位な地形で防戦という状態を迎えられたわけではありません。時に自分から突撃が必要な際には激烈な攻勢に出ました。
 今回はウェリントン公の指揮官として初期の、そして彼にとって最も血塗れた損失をだした戦いの1つだと言われるアッサイェの戦いについて記載しようと思います。

Battle_of_Assaye_advance
続きを読む

 古代ギリシャにおいて黎明期を迎えたギリシャ・ファランクス(槍密集方陣)は確固たる部隊編成を持ち指揮系統・マニューバが明瞭であるため、戦史において重要な役割を占めています。ファランクスは数々の会戦でその威力を発揮し戦術発展の礎となりました。

 様々な工夫がなされ応用が生み出されていきました。各戦術を詳述する際に理解をしやすいように、その基盤となった典型的なギリシャ・ファランクスの戦例を1つ紹介したいと思います。

 会戦の名は(第1次)マンティネイアの戦い。エーゲ海一帯にその名を轟かせ、今なお尚武の代名詞として扱われるスパルタがその力を見せつけた戦いです。
mantineia_ロシア語資料
※戦争の経過記述が長いため戦術のみに着目する場合は会戦の章まで飛ばしてください。

<関連戦役>
スファクテリアの戦い[軽装歩兵によるスパルタ重装歩兵に対する勝利]
デリウムの戦い[縦深陣による戦力集中]

続きを読む

↑このページのトップヘ