戦史の探求

戦史の情報を整理し探求するサイトです。 古今東西の全てを対象とし、特に戦況図や作戦図に着目しながら戦略・作戦・戦術について思索します。

タグ:突破

 英軍野戦教範1997年 想定され得る敵勢力(GENFORCE)の分析、作戦術および戦術ドクトリンより抜粋。ただし内容はソ連期の書籍からの抜粋がほとんどです。
 本稿は敵勢力が軍事計画及び行動時に使うであろう計算式について述べたものです。つまり敵勢力がどう解釈しているかが記されています。
※1997年英軍教範のGENFORCEはほぼロシアを暗に示している内容
公式集_突破幅_必要戦力_準備砲撃達成目標_進軍速度
以下 説明
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【第12章 指揮統制と通信】 
第2項 戦場の計算
ノルマに関する章

一般則

 兵術(ミリタリー・アート)とは実に適切に付けられた名だ。なぜなら軍事作戦を支配するのは事実に基づく戦争の各法則科学的現実であり、それを理解し適用する上で創造性が必要となるからだ。敵勢力の解釈では、これらの科学的に確実な事物を完全に把握することは最初の必須ステップであり、それなしには技巧は確固たる基盤を持てないとされる。敵勢力はほぼ全ての戦闘は数学的な計算におとしこめると考えている。これがなぜコンピュータが指揮官たちに極めて快く受け入れられたかの理由の1つであり、それらが敵軍の部隊統制システムに奇妙なまでに実によく適合しているかの理由でもある。
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 帝政ローマは地中海を中心とする大国として君臨し途轍もない業績を達成しました。

 その広大な版図をもたらした一要素、ローマ軍団の存在は戦史の中に膨大な戦例を遺してくれています。
 今回は彼らが突き進んだ北西の果、ブリタニアの戦役で女王ブーディカ率いる反抗勢力と行われたワトリング街道の戦いに関して記述しようと思います。
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 米独立戦争・南部戦域において1つの転機となる会戦がありました。キャムデンの戦いと呼ばれることになるこの会戦で独立派・大陸軍は危機的な戦況へと追い込まれることとなります。
 英国軍の練度と装備が充実していたため優勢だったと言われることの多い独立戦争ですが、この時に見せた王党派・英国軍の戦術は実に明確でかつ果敢なものでした。
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(以下本文敬略)


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 包囲戦術・作戦は軍事史において古今東西変わらずその有効性を示し続け、今や米軍の教範に戦術上最も検討優先度の高いマニューバとして記されています。
 しかし包囲を行おうとすれば勝てるというわけではなく、相手もまた優れた軍事知識を持つ将校である場合に包囲を成功させることは至難であり、逆襲を受け敗北することもあります。特に相手の包囲を上回り逆襲する手法は対包囲(反包囲)という括りを為され、恐らく戦術という観点では最も高度な手法の1つが見られるでしょう。
 といっても複雑な対包囲もあればシンプルなものもあります。時に対包囲というより包囲側の自滅的な要素もありますが、いずれも迅速で大胆な決断力を必要とします。なぜなら全て巨大なリスクを背負わなければできないマニューバだからです。

 今後このサイトではある程度、包囲戦術の各タイプごとの戦例をあげた後、それらに対する対包囲戦術・包囲戦術失敗の戦例を定期的に投稿していこうと考えています。

 この記事はその最初の投稿となります。会戦の名は「ラムラの戦い」、中世に行われた十字軍騎士とアラブ兵の戦闘です。
スライド6

(以下本文敬略)
(対包囲戦術の例:第3次ラムラの戦いは本リンク参照続きを読む

 本拙稿は包囲戦術の中でも包囲環が敵の動きに合わせて柔軟に進退を繰り返す、即ち弾性型の包囲戦術について傾向の概説と戦例を記載します。

 周囲を囲んだだけでは勝利とはならずその後どのように敵の反撃に対処し殲滅するかいくつかのバリエーションがあります。弾性はそのための方策の1つです。前半に弾性包囲の典型的流れを紹介し、後半には実際の戦例を複数記載します。弾性は優秀な敵すら偽装退却にかかる理由の1つであると考えています。個々の部隊の動きについて、現代ロシア軍が採用をしているマニューバラブル(防御)というより包括的なコンセプトの一部であると言えるかもしれません。
(以下本文 敬略)

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<弾性の包囲典型例gif> サイト編纂者作成
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